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del-cero-absolute

~ 絶 対 零 度 の 日 常 と 非 日 常 ~

美容室難民である ~その3~。(003)

日常と非日常 追憶 体調管理・健康・美容 ちいさなやり取り

 

どうりで自宅に帰っても、うまくセットできないはずだ。

カットしてまだ1週間しかたっていないのに、

その時でもう通い始めてしばらくたっていたので、

いつの間にか、こんなもんなんだろうと思い込んでいたんだな。

 

 

美:「だってこれ、切り方が反対なんですよ」

R:「は、反対ですか???」

美:「そう、本来はサイドをこういう風に流すなら、

   こっちからこう切らないといけないんです、これは逆に切ってある」

R:「あらぁ~~」

美:「この髪切ったのって、まだカット慣れてない人か年配の人ですか?」

R:「う~ん、年配まではいかないですが美容師歴20年くらいの方です」

美:「同じ美容室で働き続けている人だな、きっと」

R:「えぇ、そうですね、学校出てずっとここで働いているって」

美:「えッ(汗) 20年やってこれか、、、見込み無いな(ぼそっ)

R:「・・・」

美:「それに・・・」

R:「・・・?」

美:「この髪の毛、切ると逃げるからほんまに上手く切らんとまとまらないな」

R:「!!・・・は、初めてです・・・」

美:「え?なにがです?」

R:「髪の毛、見ただけで逃げるから切りにくいって言われたの。

   子供の頃から色んな美容室に行きましたが、

   どこに行ってもうまく切ってもらえなくて、

   この子は髪が逃げるから仕方がないとは言われますが、

   何かしてくださるわけでもなく、あと髪の毛が逃げることにすら

   気付かない人もいらっしゃいました。毎回何時間も座りっぱなしで

   一時期美容室が嫌いでした。だけどめっちゃうれしいです」

美:「知識や技術、経験も確かにいるけど、

   ちゃんとお客様の髪の毛と向かい合ってないんだ、

   僕はそういうのん許せないんですよ。そこでなんですが・・・」

R:「はい、なんでしょう?」

美:「申し訳ありません。このヘアスタイルやり直しさせていただけませんか?」

R:「え、え??」

美:「正直、これは見ていられないです。髪の毛も喜んでいません」

R:「でも、、、」

美:「無理にとは言いません。ご都合もおありだと思いますし」

 

その時、「あ!この人なら髪の毛を任せてもいいな」って思ったんです。

 

R:「わかりました。こちらこそぜひよろしくお願い致します」

美:「ありがとう御座います。ちょっと待っててください、今カルテ作ります」

 

 

 

もうちょっと続きます・・・